レベル
STEAMチャレンジ

三浦半島に生息する海産無脊椎動物の分布調査

青木陽花、鈴木周禰、髙野幸人、山口利智 / 埼玉県立伊奈学園総合高等学校
  • 理科
  • 高校
掲載日
2026.02.20

 気象庁によると、日本近海における2024年までの海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、100年あたり+1.33℃の割合で上昇しており、海の生物の生態系や分布に影響を与えている可能性が考えられる。そこで、神奈川県三浦市の和田浜において無脊椎動物を中心に分布調査を行った。

 磯では軟体動物や節足動物、棘皮動物等、多様な生物が観察でき、採集した生物は図鑑等を用いて同定した。その中で、地域に特化した図鑑である「三崎の磯の動物ガイド」に掲載されていなかった種を「以前は三浦半島に生息していなかったが、新たに分布が拡大した生物」と定義した。該当した生物は、チヒロガイ、クログチガイ、イソガニ、サガミツノクリガニ、テッポウエビ、マンジュウボヤの6種であった。これらの種の分布について、地球規模生物多様性情報機構(GBIF)のウェブサイトを使って調べた。

 チヒロガイ、クログチガイ、サガミツノクリガニは三浦半島が分布の北限であった。一方、マンジュウボヤの北限は本州中部であり、海水温の上昇に伴って分布域が北に拡大していると推測される。

 今後は、海水温の調査も行い、分布に変化が見られた理由について考察したい。

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