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STEAMチャレンジ

花粉症対策に「ものさし」を!〜花粉症リスク予測指数の作成〜

西牧希、丸山敦生、琵琶坂健大 / 宮城県仙台第三高等学校
  • 算数・数学
  • 理科
  • 高校
掲載日
2026.02.26

 近年、花粉症は患者数の増加とともに、生活の質(QOL)や社会活動に大きな影響を与える疾患となっている。現在提供されている花粉情報は主に花粉飛散量に基づいているが、実際の症状の重さは湿度や気温変化、大気汚染物質など複数の環境要因の影響を受けるため、花粉量だけでは十分に説明できないという課題がある。本探究では、花粉飛散量に加え、隣接日気温差、PM2.5濃度、湿度といった主要な環境因子を統合し、「花粉症悪化リスク指数」を新たに作成した。指数の妥当性を検証するため、東京都における2025年春季の公式環境データと、花粉症に関するWeb検索数を比較した。その結果、指数の上昇が検索数の増加と概ね一致する傾向が確認され、本指数が花粉症悪化リスクを反映する指標となり得る可能性が示唆された。本探究はまだ理論的検討と初期的な検証段階にあるが、花粉量に依存しない新たな「ものさし」を提示することで、花粉症症状の予測精度向上や、患者の生活上の意思決定支援につながることが期待される。今後はデータの蓄積と検証を重ね、より実用的な指標への改良を目指す。

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