レベル
STEAMチャレンジ

水はけの悪いグラウンドについて

隈元泰輝、冨田剛大 / 鹿児島県立鹿児島中央高等学校
  • 理科
  • 高校
掲載日
2026.02.06

 校内のグラウンドには、降雨後に一部の場所で水たまりができる場所(以下「水あり」)と水たまりができにくい場所(以下「水なし」)が存在する。本研究では、この違いが生じる原因を明らかにし、水はけの悪いグラウンドを改善する手がかりを得ることを目的とした。まず、「水あり」と「水なし」の表層土を採取し、保水率の測定、ふるいによる粒径分析、沈殿実験を行った。その結果、「水あり」の土は「水なし」に比べて保水率が高く、特に粒径0.5mm以下(以下「粉粒」)の割合が約3倍多いことが分かった。さらに、粉粒を除去した土では水の透過が速くなり、粉粒が水はけの悪化に大きく影響していることが確認された。また、人が多く通行する場所ほど水たまりができやすいことに着目し、土に繰り返し力を加える実験を行ったところ、加える回数が増えるほど保水率が上昇した。以上より、人の通行による圧力で土粒子が細断され粉粒が増加し、目詰まりによって水が地表付近にとどまることで水たまりが形成されると考えられる。本研究は、表層の粉粒を除去し、粒径の大きい土で整地することが、水たまりの発生を抑える有効な方法であることを示唆している。

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