女子中学校の技術・家庭科における技術分野の拡充
- 中学校
対象学年 | 中学1年生 |
授業の枠組み | 教科ごとの授業 |
教科:単元分野 | 情報処理・プログラミング |
主な実施地域 | 神奈川県 |
実施時期 | 2025年01月 ~ 2025年02月 |
■概要
伝統ある女子校として、家庭分野において実践的な学習を中心に行ってきた。一方技術分野では近年情報分野の重要性が高まり、より専門性の高い授業展開を求められるようになり、教員の専門性や機材不足などの課題を抱えていた。2022年度からプログラミング教材を開発する株式会社TFabWorksの支援や、2023年度から「特定非営利活動法人みんなのコード」と連携協定を締結したことで、全学年で技術分野D 情報の技術についてカリキュラム開発を実施。内容は、生成AIや大規模言語モデル(LLM)等の新たな分野を取り入れつつ、女子生徒の興味・関心に合わせた教材選定や、生徒自身が主体的に取り組めるよう試行錯誤している。
■本教材の目標
1年生の授業では、2・3学期に計13時間の情報分野の授業を実施し、2学期には情報とコンピュータについての基本的な知識の学習を実施(D(1)情報の技術とD(2)双方向プログラミングについてを6時間実施)。3学期に実施した本教材では、D(3)計測と制御のプログラミングを7時間実施。日頃の学校生活や家庭の中で課題を見つけ出し、その課題を、計測・制御のプログラミングによって解決する活動を通して、プログラムの仕組みを理解する。プログラムを組む過程や動かした結果から分析し、プログラムの改良に取り組めるよう、論理的思考力を身に付ける。
■単元の評価規準・基準
- 知識・技能
計測・制御システムの仕組みを理解し、課題解決についての適切なプログラムの制作、動作確認ができる。 - 思考・判断・表現
課題解決のテーマや状況に応じた、適切な選択や効果的な表現ができる。 - 主体的に学ぶ態度
学校生活や家庭の中で課題解決に主体的に取り組み、日頃の生活をより良くするための新たな発想や応用を考え、実践することができる。
■学習計画
技術・家庭(45分 ✕ 2コマ)
計測・制御システムとは何か?センサとは何か?という基本的な知識を身の回りのもので具体的に考えながら学び、その後実際にiPadと装置(AkaDako)を使用してセンサからの情報を使ったプログラムを制作。
技術・家庭(45分 ✕ 2コマ)
日頃の学校生活や家庭の中で各自で課題を見つけ出した後、それをもとにグループごとに分かれて課題解決のテーマを決め、システムの設計を実施。
技術・家庭(45分 ✕ 2コマ)
前回のシステムの設計をもとに、実際にiPadやパソコンと装置(AkaDako)でシステムを完成させ、動作確認をし(必要であればデバックを行い)、発表資料まで作成する。
技術・家庭(45分 ✕ 1コマ)
各グループごとに課題解決のテーマとプログラミング、動作をクラス内で発表。
■提供ファイル
- 【日本女子大学附属中学校設置のGoogleスライドへ移動】投影用教材(教員用)_日本女子大学附属中学校「課題解決」 (ダウンロードする)
■関連リンク
- 【教育事例に関する問い合わせ】日本女子大学附属中学校ホームページ