有珠山巡検

■概要

理数科の理数課題研究のテーマの一つとして、1学年で有珠山巡検を実施してきた。現行教育課程の探究活動の実施にともない、普通科でも有珠山巡検を実施することとなった。有珠山は2000年噴火の後、「北海道洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク」に認定され、その教育的価値が注目されることになった。そのため「防災教育」、「変動する大地」というテーマに注目した学校がたくさん訪れることになったが、多くは観察するだけの巡検に終わっている。本校は観察するだけではなく、地学的アプローチを持った課題研究としての巡検に取り組んでいる。

■本教材の目標

有珠山という室蘭市近郊の火山に関わる自然災害・防災への取り組みについて講演を聴くことで、自然と人間との関わりについて実感を伴った理解を得る。また、様々な火山の特徴や、その近郊に暮らす人々の防災への取り組みについて講演を聴くことで、自然科学に対する興味・関心の向上と、それに係わる深い知識を得る。講演で得た知識を現場で確認し、人間社会と自然の関係をより深く考える場とする。知りたい・分かりたいと思う課題を見つけ、自ら実験や調査を行ってその課題を解決し、解決できない場合は、その原因を分析し、分析結果を発表できる報告書を作ることを通して、課題研究を進めるための基礎訓練とする。

■単元の評価規準・基準

下記の3観点をA、B、Cの三段階で評価する。
●知識・技能
事前学習で得た知識、技能を用いて調査を行っているか
●思考・判断・表現
調査によって得られた成果を分析できているか
●主体的に学習に取り組む態度
調査、報告書制作に積極的に取り組んできたか

■学習計画

総合的な学習（探究）の時間（50分 ✕ 2コマ）
火山防災講演会
総合的な学習（探究）の時間（50分 ✕ 6コマ）
有珠山巡検

■関連リンク

• 【教育事例に関する問い合わせ】北海道室蘭栄高等学校
• 西山山麓ルート
• 金比羅山麓ルート